では、混沌とする事業環境の中で、次世代のリーダーたちは明日から何を実践すべきなのか。独自取材を通じて浮かび上がったのは、極めて実践的かつ即効性のある3つの行動指針だ。
第一に、「1on1ミーティングの脱・業務報告化」である。進捗確認に終始する面談を即刻やめ、部下が今何に悩み、将来どんな姿を目指しているのかを聴き出す「傾聴の場」へと転換すること。上司が話す時間は全体の2割以下に抑え、部下に思考を言語化させる。
第二に、「自律的キャリア形成の支援」だ。会社への忠誠心ではなく、市場価値を高めたいという個人の意欲を尊重する姿勢が不可欠になる。「この仕事を経験することで、どんなスキルが身につくのか」を明確に言語化し、部下の内発的動機に火をつける。
第三に、「心理的安全性と規律の両立」である。単なる仲良しグループではなく、率直な意見や懸念を安心して表明できる環境を整えつつ、成果に対する責任は明確に求める。優しさと厳しさを高い次元で統合することこそが、強いチームを育てる最大の秘訣だ。