土曜日の午前、和田堀公園グラウンド。風が吹き抜けるピッチの上で、高学年のセッションが行われていた。サイドライン際での1対1。ディフェンダーの間合いを見極めたアタッカーが、一瞬のダブルタッチで抜き去る。観客席の保護者から小さな歓声が上がった。
アヤックス杉並のトレーニングには、独特のテンポ感がある。無駄な待ち時間がほとんど存在しない。ボールが外に出ればすぐに次のボールが投入され、プレーの連続性が保たれる。このシームレスな環境こそが、子どもの集中力を極限まで引き出す。
「ここでは自分で考えないと取り残されます。最初は戸惑っていた息子も、今では家で海外サッカーを見ながら『今のシーン、僕ならこう動く』と解説するようになりました」と、ある保護者は語る。