1990年代後半、日本のテレビ界に旋風を巻き起こしたのがフジテレビ系で放送された『救命病棟24時』だ。過密な救急救命センターで命と対峙する医師や看護師たちのリアルな葛藤を描いたこの医療ドラマは、それまでの感動ドラマの概念を塗り替えた。
その主題歌オファーを受けたDREAMS COME TRUE。中村正人が手掛けたメロディラインは、従来のキャッチーなポップスとは一線を画していた。重厚で、どこか焦燥感を孕んだトラック。吉田美和がそこに与えた言葉は、単なる気休めや無責任な希望論ではなかった。極限状態の現場で交錯する命の重み、そして容赦なく訪れる朝の残酷さと救い。双方の情熱が化学反応を起こし、唯一無二の作品が誕生したのだ。