プロジェクトの玄関口であるJR紫波中央駅を降り立つと、目前に広がる木造の美しい建造物群に目を見張る。その中心に鎮座するのが、町産の木材をふんだんに使用した「紫波町役場」の新庁舎だ。従来の無機質な行政窓口のイメージを一新し、町民が気軽に立ち寄り、憩い、対話できる場へと生まれ変わっている。
役場機能と民間店舗、そして町立図書館が自然な形で接続されており、平日の昼下がりであっても高校生や主婦層、シニア世代がそれぞれの時間を過ごしている。行政が自らの拠点を中心部に移転させ、民間の事業エリアと一体化させた英断は、駅前という立地の価値を爆発的に高める結果となった。