軍団の骨組みを支えてきたのは、長兄・将司だけではない。次男の「ジェット」こと尾崎健夫、そして三男の「ジョー」こと尾崎直道という、伝説の「尾崎三兄弟」の存在を抜きにしてこの強固な組織は語れない。
尾崎健夫が見せる豪快なプレーと陽気なキャラクターは、殺伐としがちな練習場に独特の活気をもたらし、若手の緊張をほぐす清涼剤として機能してきた。一方で尾崎直道は、日米ツアーで培った圧倒的な戦術眼と堅実なプレーで軍団の理論的支柱となり、後輩たちの模範であり続けた。三人がそれぞれの役割を果たしながら後進を育成するスタイルが、半世紀近くにわたり一門の求心力を保ち続けた最大の秘訣だ。