1988年の放送開始以来、30年以上にわたってジャムおじさんの柔和で優しい声を届け続けてきたのが増岡弘さんでした。日本テレビと制作サイドから発表された交代理由は、増岡さん本人からの「高齢による体力的な限界を考慮し、自ら役を降りたい」という申し出によるものでした。
当時82歳を迎えていた増岡さんは、長寿番組『サザエさん』のフグ田マスオ役も同時に卒業を決断。生涯現役を貫く声優が多いなか、自身の演技クオリティが維持できるうちに次の世代へ確実にバトンを渡したいという、プロフェッショナルとしての潔い英断でした。
制作陣としても、作品の根幹を支える重要キャラクターの交代には慎重を極めましたが、増岡さんの意志を尊重する形で、長年同じスタジオで苦楽を共にしてきた山寺宏一さんへのオファーが決まりました。