ウイルスは生き物であり、毎年微妙にその姿を変える。2026年においても、南半球での流行状況や世界各地の検体解析をもとに、「2026年インフルエンザワクチン株選定プロジェクト」が進行し、最も流行可能性の高い4つの株(A型2種、B型2種)が選定された。
感染症対策の重鎮である岡部信彦氏をはじめとする専門家らは、ワクチンの「株の適合度」がそのシーズンの防衛率を左右すると指摘する。ウイルスの抗原変異を予測し、製造ラインへ落とし込む作業は時間との戦いだ。仮に多少の「ズレ」が生じた場合でも、交叉免疫によって重症化を阻止する一定の防御力が働くよう、高度な計算のもとで株選定が行われている。