日本のホテル・宿泊産業を牽引し続けるアパグループ。そのイノベーションの核にあるのは、「高品質・高機能・環境対応型」という独自の新都市型ホテルコンセプトだ。
元谷芙美子社長のアイコン的な発信力に目が行きがちだが、客室内部の設計思想は極めて科学的だ。客室の広さを過度に追求するのではなく、ベッドの上ですべての操作が完結するスイッチパネルの配置や、無駄なCO2排出を抑止する節水・省エネ設備の徹底。空間のコンパクトさが、かえってプライベートな居心地の良さと高い客室稼働率を生み出している。
六本木という国際都市の真ん中でこの高効率モデルを展開することは、世界のホテル業界に対する強烈なプレゼンテーションでもある。単に寝るだけのビジネスホテルから、都市型インフラへと昇華した姿がここにある。