敷地の中央で異彩を放つのが、高さ約27メートルを誇る世界最大級の日時計「サムラート・ヤントラ」だ。巨大な直角三角形の斜面がまっすぐに天の北極を指し、左右に湾曲して広がる文字盤に太い影を投げる。
この圧倒的なスケールこそが、恐ろしいほどの精度を生み出す。影が文字盤上を移動する速度は、1分間に約4ミリ。じっと見つめていると、肉眼でも影が目盛りを滑るように動いていく様子がはっきりと確認できる。目盛りの最小単位は2秒。現地でストップウォッチを起動し、影の先端が指す時刻と照らし合わせると、現代のデジタル時計と完璧に同期する瞬間に誰もが言葉を失う。