『羽鳥慎一モーニングショー』の圧倒的な強さを語る上で欠かせないのが、羽鳥慎一と玉川徹の関係です。2人の掛け合いは、テレビにおける「司会者とコメンテーター」という形式的な主従関係を完全に超越しています。
日本テレビのエースアナウンサーとして国民的人気を得た羽鳥氏は、徹底して中立公正を保ち、視聴者の最大公約数に寄り添う天才的なバランサーです。一方の玉川氏は、空気を読まずに権力批判や独自の持論を突きつけるアジテーターとしての役割を担います。玉川氏がエモーショナルに暴走しそうになると、羽鳥氏が「玉川さん、それはちょっと言い過ぎです」「それはあくまで玉川さんの見解ですね」と絶妙な間合いで手綱を引く光景は、もはや朝の名物芸と言えます。
関係者の証言や過去の対談記録によれば、番組外での2人は一定の個人的距離を保ちつつも、プロフェッショナルとしての深い敬意で結ばれています。羽鳥氏は玉川氏の突破力を信頼し、玉川氏は羽鳥氏のブレーキ性能を全幅の信頼で預けているからこそ、ギリギリの論客バトルがエンターテインメントとして成立しています。