橋本愛が芸能界へ足を踏み入れたのは2008年、母が応募したニューカム主催のオーディション「HUAHUA」でグランプリを受賞したことがきっかけでした。当時まだ12歳(中学1年生)だった彼女は、翌2009年に女性ファッション誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミス・セブンティーン」に選出。同世代の女子中高生の間で、早くも「桁違いの美少女がいる」と噂が広まり始めます。
その名を日本中に轟かせた決定打が、2010年公開の映画『告白』(中島哲也監督)でした。主人公のクラスで物語の鍵を握る少女・北原美月役を演じた橋本愛は、漆黒のボブヘアと陶器のような白い肌、そしてどこか冷ややかで達観した眼差しで観客を圧倒。スクリーン越しに放たれる凄烈な美貌とアンニュイな空気感は、映画のダークな世界観と完璧に呼応し、瞬く間に「スクリーンに現れた奇跡の美少女」として映画ファンの間で伝説化しました。
当時の『Seventeen』モデル時代に見せていたガーリーで屈託のない笑顔と、銀幕で見せる氷のように研ぎ澄まされた表情との強烈なギャップは、多くのメディアや批評家を驚嘆させました。デビュー当時の画像を振り返ると、少女特有のあどけなさを残しながらも、すでに大人の鑑賞に堪えうる孤高の気品を漂わせていたことが分かります。