ここ数年で、コンビニエンスストア業界と製菓・洋菓子業界の境界線は限りなく曖昧になってきた。かつては専門店の専売特許であった複雑なムースの層や、鮮度が命とされるフルーツのナッペ技術が、今や全国万単位の店舗で均一な品質として再現されている。
高度な冷凍技術と精密な低温物流網の進化が、この革命を後押しした。街の洋菓子店が人手不足や原材料高騰に悩まされる中、スケールメリットを生かした厳選素材の調達と圧倒的な開発力で、高品質な商品を提示し続ける。クリスマスという一年で最も競合がひしめく戦場において、コンビニの存在感はかつてないほど高まっているのだ。