「桐子(きりこ)」という名前。どこか昭和の文学的な香りすら漂うこの本名は、彼女の生まれ育った家庭環境を色濃く反映している。厳格な家庭で育った彼女は、幼少期からクラシックバレエを習うなど、実はかなりコンサバティブな教育を受けてきた。ステージで見せる破天荒な姿とは裏腹に、育ちの良さや礼儀正しさが業界内で高く評価されているのは、この「竹村家」でのしつけが根底にあるからに他ならない。
「桐」という木は、古来より鳳凰が止まる神聖な木とされ、成長が早く、まっすぐに伸びる性質を持つ。親が娘に託したであろう「芯の強い、気品ある女性に育ってほしい」という願いは、形を変えて世界を魅了するアーティストの背骨となったのだ。