歴史的な外交の場面でも、このハンバーガーは主役級のスポットライトを浴びた。当時の安倍晋三首相が、訪日したドナルド・トランプ氏をもてなすために選んだのが、東京・芝公園の名店マンチズバーガー シャックの一品だった。極上のコルビージャックチーズが溶け出す肉厚なパティを挟んだ一皿は、世界中のニュース番組で大きく報じられ、一躍注目の的となった。
これをきっかけに、日本国内におけるプレミアムハンバーガーの概念は大きく一変した。職人が包丁でつなぎなしの赤身肉を刻んで作るパティの圧倒的な噛み応えと旨味は、従来のファストフードとは一線を画す「本格的な肉料理」としての地位を確立。日米の歴史的な会談が、結果として日本の食文化に新たな金字塔を打ち立てた瞬間だった。