物語のクライマックスとなる第二次決戦において、物間寧人はまさに「世界防衛の要」として君臨しました。超常解放戦線とオール・フォー・ワン(AFO)陣営を分断・各個撃破する「トロイア作戦」の成否は、すべて彼の双肩にかかっていたと言っても過言ではありません。
最初の決定打は、セントラル病院に収容されていた黒霧(白雲朧)の個性「ワープゲート」の模倣です。座標空間の把握が極めて難解な転送能力を短時間の特訓で制御下に置き、日本各地に分散したヒーローと敵(ヴィラン)を一瞬で別々の戦場へと隔離することに成功しました。
さらに圧巻だったのは、雄英上空に設営された対・死柄木弔の最終防衛ライン「天空の棺」における立ち回りです。肉体欠損により単独での個性維持が困難となった相澤消太(イレイザーヘッド)の側につき、彼の「抹消」を寸分の狂いもなくコピーし続けました。
死柄木が無数の異形の手を生やし広範囲を崩壊させようとする極限の重圧下、物間は瞬きすら許されない極度のドライアイと肉体的限界に耐えながら「抹消」を照射し続けました。黒霧の覚醒と乱入により重傷を負う危機に見舞われながらも、彼は命を落とすことなく生存。最後まで前線を支え抜き、緑谷出久が死柄木と対峙するための絶対領域を守り抜いた姿は、読者に強いカタルシスを与えました。