山下大輝さんの演技を語る上で欠かせないのが、出久の「心の叫び」をそのまま音に乗せる圧倒的な没入感です。「SMASH!!」と叫ぶワン・フォー・オールの行使シーンや、誰かを救けるためにボロボロになりながら放つ台詞の数々は、観る者の涙を誘います。
アフレコ現場のインタビューにおいて、山下さんは「デクを演じる時は、毎回その日の全エネルギーを使い切る覚悟でマイク前に立っている」と語っています。実際に、アフレコ後には体力を激しく消耗し、抜け殻のようになることも珍しくないといいます。
初期の頼りなく震えていた声から、数々の挫折と別れを経て強靭な意志を宿した声へのグラデーション。出久の成長と山下さん自身の声優としての進化が完全にシンクロしており、単なる声のあて役を超えた唯一無二の表現へと昇華されています。