この名勝負を映像化するにあたり、アニメーション制作を手掛けた株式会社ボンズの仕事ぶりは圧巻の一言に尽きる。テレビアニメ第3期第4話(通算42話)「僕のヒーロー」で見せた映像表現は、現代アニメーション産業における最高峰の到達点として今も語り継がれている。
輪郭線をあえて崩し、感情の爆発をそのまま筆致に乗せたような荒々しい作画。光の粒子と飛び散る汗、そして山下大輝氏の喉が千切れんばかりの絶叫。それらが一体となり、視聴者に息をするのも忘れさせるほどの緊迫感を与えた。ただ原作をなぞるのではなく、紙の上から溢れ出る熱量を120パーセントに増幅して世界中のファンへ届けた制作陣の執念には脱帽するほかない。