事件の詳細を把握する前に、まず和月伸宏氏の漫画界における立ち位置と経歴を整理します。1990年代の『週刊少年ジャンプ』黄金期を支えた看板作家であり、その影響力は世界規模に及んでいました。
1970年生まれの和月伸宏氏は、1994年から『週刊少年ジャンプ』で『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の連載を開始。累計発行部数7,200万部以上を記録し、TVアニメ化、ゲーム化、そして佐藤健主演の実写映画シリーズの大ヒットなど、日本を代表するメガヒットIPを確立しました。その後も『武装錬金』や『エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-』などを手掛け、2017年9月からはファン待望の続編『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』を『ジャンプスクエア(ジャンプSQ.)』にて鳴り物入りでスタートさせていました。
しかし、新連載の開始からわずか2か月余りが経過した2017年11月21日、事態は急変します。警視庁少年育成課が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで和月伸宏氏を書類送検したと全国紙および各テレビ局が一斉に報じました。報道各社の取材データによると、東京都世田谷区にある事務所兼自宅から、10代前半の少女が映った複数の児童ポルノDVDが押収されたことが明らかになりました。