私たちが日常的に色とりどりのハートを使い分けられる背景には、世界の文字コード規格を統括するユニコードコンソーシアムの存在がある。そして、その共同創設者であり長年にわたり組織を率いたマーク・デイヴィスらの技術的基盤づくりがなければ、現在の豊かな表現力は存在しなかった。
新たなハートの色が規格に追加されるまでには、世界中からの提案、使用頻度の予測、文化的背景の精査といった厳密な審議プロセスを経る。近年登場したライトブルーやグレー、無垢なピンクなどの新しいバリエーションも、人々の感情表現の細分化に応える形で定義されたものだ。インフラとしての標準化が、グローバルな感情言語の基礎を支えている。