日本国内において、日常的なやり取りの中心地となっているのがLINEだ。チャット感覚でテンポ良くメッセージが交わされる中、記号の持つ意味合いは以前にも増して重要度を増している。文末に添えられたハートひとつで、トーク画面全体のトーンが劇的に変化するからだ。
急速な進化を遂げる情報通信産業のなかで、文字だけの無機質なやり取りを温かみのあるデジタルコミュニケーションへと昇華させる役割を、この小さなシンボルが担っている。相手がどのタイミングでどの色のハートを投入してくるか。その頻度と文脈の分析こそが、目に見えない相手の感情の振れ幅を計測する最良のセンサーとなる。