20代後半を迎えた現在の上白石萌音は、かつて自身を縛り付けていた「国民的良い子」のフレームを、自らの手で鮮やかに解体し始めている。影のある役柄、清濁を併せ呑む複雑な大人の女性像、単なる朗らかさだけでは説明のつかない深みのある歌唱。
誰もが気軽に意見を発信し、清廉潔白を過剰に求める一方で、優等生を足蹴にする現代のインターネット空間。そこで生まれる反発や否定的な声すらも、表現者としての厚みへと還元していく図太さが、今の彼女には備わっている。誰からも嫌われない薄っぺらなアイコンであることをやめ、時に誰かの感情をざらつかせる本物の女優へ。画面の向こうから放たれるノイズを物ともせず、彼女の歩みは力強く、どこまでも軽やかだ。 (出典: 上 白石 萌 音 嫌い(Yahoo!ニュース))
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