就職活動や転職活動の現場では、「貴社と御社を一度でも言い間違えたら即不採用になるのではないか」と過度に恐れる声が散見されます。しかし、大手企業やメガベンチャーの採用担当者へのヒアリングや現場観察から見えてくる実情は、書類と口頭で明確な温度差があります。
まず履歴書やエントリーシートなどの書類選考においては、提出前に推敲する時間が十分にあるため、「御社」と誤記されていると「提出前の見直しを怠っている」「基本的なビジネスマナーのチェックができていない」と判断され、減点評価につながりやすい傾向があります。特に応募者が殺到する人気企業では、書類の完成度が足切りの指標となるケースも否定できません。
一方で、対面の面接や電話口での口頭コミュニケーションにおいては、極度の緊張から思わず「貴社」と口走ってしまったとしても、それが直ちに致命的な不採用理由になることは稀です。面接官が重視しているのは、表面的な言葉の言い間違いよりも、対話の内容や志望動機の本質、受け答えの論理性です。
面接や商談で言い間違えた際の瞬時のリカバリー対処法
もし面接やクライアントとの商談中に「貴社は……あ、失礼いたしました、御社では」と気付いた場合、慌てずに一言添えて言い直せば全く問題ありません。最も避けるべきなのは、言い間違いを気にするあまりパニックになり、その後の受け答えが詰まってしまうことです。落ち着いて「失礼いたしました、御社では〜」と訂正し、自然なトーンで話を続けましょう。