新人賞の応募作『狩り過ぎられた狩り』から芽生えた破格の才能を見抜き、世に送り出したのは『週刊少年ジャンプ編集部』の担当編集者たちだった。初期の連載会議では、過激すぎる流血描写や独特すぎる台詞回しに対して慎重な意見が出たこともあったという。だが、作家の持つ唯一無二の感性を信じた編集チームの粘り強い伴走が、モンスターヒット作の土台を築き上げた。
連載中の壮絶なスケジュールの中でも、吾峠氏は編集スタッフやアシスタントへの感謝を怠らず、巻末コメントに添えられる言葉は常に謙虚そのものだった。作家と編集部の間に築かれた強固な信頼関係こそが、ブレない軸を持った怒涛の展開と容赦のない名場面を生み出す最大の推進力となった。