地元球団である広島東洋カープは、地域に眠る優れた才能の発掘に余念がない。地元のスター候補を指名し、じっくりと時間をかけて主軸へと育て上げる育成方針は球団の伝統だ。カープのスカウト陣は週末ごとに県内球場へ足を運び、投手の球質や打者の打球初速だけでなく、ベンチ裏での立ち振る舞いや声かけまで細かくチェックを重ねる。
秋のプロ野球ドラフト会議に向けた選手の進路選択も、徐々に輪郭を現し始めている。プロ志望届の提出を視野に入れてストレートの威力に磨きをかける選手もいれば、大学や社会人野球の強豪経由でさらなるステップアップを目指す選手もいる。自身の適性と将来設計を見極めながら下す決断の重みが、グラウンドでの一挙手一投足に緊張感を与えている。