古舘恵美子は、かつて日本航空の客室乗務員(キャビンアテンダント)として国際線の機内に立ち、卓越した接客技術と国際感覚を培った。当時、航空会社の客室乗務員は多くの人々が憧れる最先端の花形職業。過酷なフライトをこなしながら培われた高度な対人コミュニケーション能力と臨機応変な対応力は、のちの人生で大きな財産となる。
二人の出会いは1980年代。マシンガントークで一世を風靡していたフリーアナウンサー古舘伊知郎との交際を経て、1987年に結婚へと至った。売れっ子として多忙を極めていた夫の生活を支えるため、彼女は潔く第一線のキャリアを退く決断を下す。スポットライトを浴びる夫を影で静かに受け止めるパートナーシップが、ここから始まった。