「筋トレを続けているのに数値が上がらない」という悩みの背景には、多くの人が見落としがちな計算上のカラクリが存在する。運動生理学の視点から紐解くと、骨格筋率(%)=(骨格筋量 kg ÷ 体重 kg)× 100 という数式が成り立つ。つまり、分母である体重が増加すれば、分子である筋肉量が増えてもパーセンテージは上がりにくい。
ハードなトレーニングによって食欲が増し、知らず知らずのうちにオーバーカロリーとなって体脂肪まで増やしてしまうと、どれだけ鍛えても数値は停滞する。日本体育大学教授でありボディビル界の権威としても知られる岡田隆氏も、筋肥大と脂肪コントロールの同期設計の重要性を指摘する。単に重いものを持ち上げるだけでは不十分であり、食事管理による体脂肪の削減とセットで進めなければ、数値上の「骨格筋率」を高めることはできないのだ。