ごっち大王を取り巻くロイヤルファミリーの相関図も、作品世界を深く知る上で欠かせない要素です。大王の隣には常に慈愛に満ちたたまご王妃が寄り添っており、巨大な大王とは対照的に、柔らかな卵型のシルエットで国民を包み込む良妻賢母として描かれています。夫婦仲は極めて円満であり、家庭内では大王が王妃に頭が上がらないという、どこか微笑ましい庶民的な力関係が描かれることも珍しくありません。
さらに子どもたちとして、知性とやんちゃさを兼ね備えた「たまひこ王子」や、お転婆で好奇心旺盛な「たまこ姫」が存在します。この王族一家は、特権階級としての高圧的な態度は皆無であり、まめっちたち一般のたまごっちスクールの生徒たちとも対等に言葉を交わします。特にまめっちとごっち大王の関係性は深く、まめっちの卓越した科学的知見や誠実な人柄を大王は高く評価しており、星の危機に際しては直接まめっちに特命を下すほどの厚い信頼関係を築いています。
映像メディアにおけるキャスト陣の重厚さも特筆すべき点です。歴代のアニメや劇場版において、ごっち大王には日本を代表する実力派声優陣がキャスティングされてきました。
- 劇場版『えいがでとーじょう! たまごっち ドキドキ! うちゅーのまいごっち!?』(2007年):重厚かつコミカルな名演で作品を支えた故・郷里大輔さんが担当。威厳に満ちた重低音ボイスでありながら、心優しい大王の温かみを見事に表現しました。
- テレビアニメ『たまごっち!』シリーズ:数々の名作で知られる大友龍三郎さんらが担当。安定感抜群の演技で、騒動に巻き込まれつつも最後はどっしりと構える国王の存在感を視聴者の脳裏に焼き付けました。
映画版では主演の釘宮理恵さん(まめっち役)をはじめとする超豪華声優陣が集結しましたが、その中心で物語の骨格を支えたのが、これら重鎮声優陣によるごっち大王の演技でした。