ぎっくり腰で医療機関にかかる場合、最優先で受診すべき診療科は「整形外科」です。整骨院や整体院は骨や関節の器質的診断(画像診断)を行えないため、まずは整形外科でレントゲンやMRI検査を受け、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症などの重篤な病態が隠れていないかを鑑別することが不可欠です。
整形外科における主な治療法は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬の内服、痛みが耐え難い場合の局所ブロック注射、およびコルセットによる体幹の支持です。コルセットは急性期の動作痛を軽減するのに極めて有効ですが、長期間常用すると体幹深層筋(インナーマッスル)が衰えるため、痛みが引いたら徐々に外していくのが望ましいとされています。
症状の経過期間としては、発症から2〜3日で激痛のピークが過ぎ、1週間から10日程度で日常生活の基本動作が可能になります。組織の修復と完全な回復には通常4週間から6週間を要します。