先代30系までの歴史を振り返ると、アルファードとヴェルファイアは同一グレードであれば基本的に同価格でした。しかし、後期型でのアルファードの爆発的ヒット(販売比率で一時8対2近くまで圧倒)を受け、一時は「ヴェルファイア廃止論」がトヨタ社内でも真剣に検討された経緯があります。
開発主査をはじめとする開発陣が公のインタビューで明かした証言によると、熱心なファンからの存続を望む声に応えるため、「単なるデザイン違いの双子車をやめ、明確な役割と上位の走行性能を与えること」が決断されました。その結果として生まれたのが、新型40系価格差の真相です。
アルファードは量販グレードとして自然吸気の「2.5Lガソリン Zグレード(FF・約540万円〜)」を用意したのに対し、ヴェルファイアは廉価なNAガソリン仕様を全廃。専用開発された「2.4Lターボガソリン Z Premier(FF・約655万円〜)」を実質的なエントリーモデルに据えました。この時点でスタート価格に約115万円もの開きが生じており、カタログ上の価格序列において「ヴェルファイア=格上のアッパーモデル」という構図が意図的に構築されたのです。