久米宏氏のパブリックイメージを形成する上で、妻・久米麗子氏の存在を抜きに語ることはできません。文化服装学院を卒業し、ファッションコーディネーターやスタイリストとして第一線で活躍した麗子氏は、公私にわたる久米氏の最強のプロデューサーでした。
『ニュースステーション』における久米氏のアイコンであった「ノーネクタイに洗練されたジャケット」という装いは、麗子氏のスタイリングによって生み出されたものです。当時の報道キャスターはダークスーツにネクタイが鉄則。その既成概念を打破し、カジュアルでありながら知性を失わないビジュアル戦略を構築したのは、他ならぬ妻の審美眼でした。
二人の関係は、従来の日本型家庭に見られた「夫が稼ぎ、妻が家事育児で支える」という内助の功モデルとは完全に一線を画しています。互いに自立した専門家としてリスペクトし合い、干渉しすぎず、依存もしない。その関係性を現代の標準的な家族形態と比較したのが以下の分析データです。