業界によるスタンスの違いは、いまや転職時の企業選択を左右する決定的な要素となっている。圧倒的な柔軟性を見せるのがIT・通信産業だ。変化の速い技術トレンドに追従するため、社外での知見獲得や外部案件を通じたスキルの研鑽を歓迎し、副業をむしろ採用の強みとしてアピールする企業が急増している。
対照的なのが金融・保険業だ。顧客の資産情報や高度な機密情報を扱う性質上、インサイダー取引防止や利益相反の回避、情報漏洩リスクの遮断が至上命令とされる。このセクターでは、厚生労働省のガイドライン改定以降も、名目・実質ともに「原則禁止」の看板を降ろさない企業が大半を占める。