皮下脂肪と違い、胃や腸の周りにへばりつく脂肪は「活性化された悪玉ホルモン分泌工場」と化す。これが、医学界で警戒される内臓脂肪型肥満の実態だ。内臓脂肪から過剰に分泌される遊離脂肪酸や悪玉アディポサイトカインは、血管を傷つけ、血栓を作りやすくし、インスリンの働きを阻害する。
恐ろしいのは、血管がボロボロになる過程で自覚症状がほとんどない点だ。痛みも違和感もないまま、静かに血管の壁が厚く硬くなり、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中となって牙をむく。いわゆるサイレントキラーの黒幕が、まさにこのお腹の肉なのだ。