バロン氏がZ世代の支持を引き寄せる一方で、実務と政務を冷酷に動かしているのは長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と次男エリック・トランプ氏の兄弟だ。ふたりは一族の巨大企業であるトランプ・オーガニゼーションの経営を統括しながら、政治運動の現場でも中核を担う。
ドナルド・トランプ・ジュニア氏は保守派メディアのトークショーやSNSで強硬な発言を繰り返し、運動の思想的リーダーとして草の根の支持者を熱狂させる。一方のエリック・トランプ氏は、国際的な不動産開発や資産管理の現場を守り抜き、ビジネス面での足場を固める。対照的な役割分担によって、一族の基盤はより強固なものへと構築された。