総監督を務めた庵野秀明の情熱と、ソニー・ミュージックレーベルズによる全面的なサポート。その交差点で生まれた未公開の制作背景には、緻密な音のキャッチボールが存在した。制作初期段階において、劇中のどの感情の波に楽曲を添わせるべきか、徹底的な試行錯誤が繰り返されたという。
アニメーション制作を手掛けた株式会社カラーのスタッフ陣も、完成直前の映像と宇多田ヒカルのデモ音源が合体した瞬間の衝撃を「奇跡的」と振り返る。自重しない独創的な世界観と、ミリ単位の音作りが交わったことで、映画のメッセージ性が何倍にも拡張されたのは間違いのない事実だ。