牧のうどんの丼が運ばれてくると、必ず小さなアルミ製の「やかん」が一緒に提供されます。このやかんには、熱々の利尻昆布出汁(追加用スープ)が並々と注がれています。
牧のうどんの麺は、茹で上がった後に冷水で締めず、そのまま丼に盛り付ける「純粋な釜揚げ方式」を採用しています。そのため、配膳された瞬間から麺が丼の中の出汁を猛烈な勢いで吸い続けます。これが「食べても食べても麺が減らない」と言われる物理的要因です。
時間が経つとスープが干上がってしまうため、途中でやかんから出汁を注ぎ足しながら食べ進めるのが牧のうどんの基本作法です。さらに、卓上に置かれた巨大な器に入った刻みネギは入れ放題となっており、スープを注ぎ足すたびにネギを追加することで、常にフレッシュな風味を保つことができます。
【カレーうどんを極める2段階の食べ方】
名物のカレーうどんには、小さなご飯がセットされているか、もしくは追加でかしわご飯を頼むのが通の流儀です。まずは濃厚なカレールーを絡めて「まぜそば」感覚で麺を食します。麺が半分ほどになったところで、やかんの昆布出汁を一気に注ぎ入れ、極上の「和風カレーカツ出汁スープ」へと味変させます。最後に残ったスープへご飯を投入することで、最後の一滴まで完璧に完食できます。