新宿の街並みはここ数年で劇的に変化した。高層ビルが立ち並び、かつての雑多な雰囲気が洗練されたエンターテインメント空間へと塗り替えられつつある。その中にあって、このバッティングセンターが生き残り続けている事実は奇跡に近い。地価の高騰や効率重視の都市計画が進む中、なぜこの場所だけが手つかずのまま残されているのだろうか。
地元の関係者は「ここは街のセーフティバルブ(安全弁)だ」と語る。過剰にクリーン化される街において、誰もがふらりと立ち寄り、ただ無心に白球を追いかけることができる空間は、精神的な避難所として機能しているのだ。