始まりは、海外のクリエイターが投稿した一本のショート動画だった。不気味でありながら、一度聴いたら耳から離れない強烈なベースラインと、叫ぶようなボーカル。瞬く間にバイラルチャートを駆け上がり、Spotifyのグローバルバイラル50には数週間にわたりランクインし続けた。日本の「シティポップ」ブームが一段落した今、世界が求めたのは、よりディープで、よりダークな「昭和のアンダーグラウンド」だったのだ。
「言葉はわからないが、魂が削られるような感覚がする」。YouTubeのコメント欄には、英語、スペイン語、フランス語など、多言語での絶賛が並ぶ。彼女が歌う「おいで、おいで」というフレーズは、時空を超えて現代のリスナーを惹きつけてやまない。