毒親問題の中でも、とりわけもつれやすいのが毒母娘関係です。同性であるがゆえに、母親が娘を「もう一人の自分」として同化させやすく、自立しようとする娘に対して異常な嫉妬や執着を見せることが多いためです。
母親からの心理的侵食を防ぐには、物理的・感情的な「パーソナルスペース」の確立が不可欠です。まずは母親の感情と自分の感情を切り離す「課題の分離」を意識します。母親が不機嫌になったり泣き叫んだりしても、それは「母親自身の課題」であり、子どもが責任を背負って解決する必要はありません。
会話の際も、相手のペースに巻き込まれない技術が求められます。否定も肯定もせず、「お母さんはそう思うのですね」「私はこう考えます」と事実のみをフラットに返す姿勢を貫くことで、感情の燃料を投下させない関係性へとシフトさせていきます。