ドラァグクイーンを世界的メインストリームへと押し上げた最大の功労者が、アメリカのドラァグクイーンであるル・ポール(RuPaul)です。彼がホストを務めるオーディション番組『ル・ポールのドラァグ・レース(RuPaul's Drag Race)』は、エミー賞を多数受賞する世界的社会現象となりました。
番組では、全米・世界各地から集まったクイーンたちが、裁縫・衣装制作、メイク技術、演技、コメディ、ランウェイウォーキング、そして脱落をかけた劇的なリップシンクバトルで鎬を削ります。単なるビジュアルの美しさだけでなく、創造性、精神的打たれ強さ、そして自らのマイノリティとしての苦悩やトラウマをいかに芸術へと昇華できるかが試されます。
2026年現在の最新動向として、番組の各国ローカル版(イギリス、タイ、フィリピン、フランスなど)が続々と成功を収め、国際的なフランチャイズとして成熟しました。ファッション業界のトップメゾンがドラァグクイーンをランウェイモデルや広告塔に起用することは珍しくなくなり、現代アートシーンやハイカルチャーとの境界線は完全に融解しています。