ネット上の草の根運動として始まった「ヤシマ作戦」の勢いは、エヴァンゲリオンの著作権を管理する制作会社スタジオカラーや公式関係者の元にも迅速に届きました。通常であれば著作権や商標の観点から慎重な対応が求められる場面でしたが、公式側が取った行動は異例の全面バックアップでした。
スタジオカラーは公式ブログや関連アカウントを通じ、被災者へのお見舞いとともに、ファンが主導する節電の呼びかけを温かく容認・応援する姿勢を表明しました。さらに、主人公・碇シンジ役の声優・緒方恵美氏をはじめとするキャスト陣が、自身のSNSやラジオを通じて「みんなの力を少しずつ貸してください」「ヤシマ作戦、協力をお願いします」と魂のこもったメッセージを次々と発信したのです。
公式の事実上の公認と声優陣の真摯な呼びかけは、ネットコミュニティの枠を越えて一般層やマスメディアへ波及する決定打となりました。企業や商業施設も「当店もヤシマ作戦に賛同し、看板照明を消灯します」といった案内を掲出し、サブカルチャー発のフレーズが社会全体の共通言語として定着していきました。