自ら働いて生活費を稼ぐことを放棄し、パートナーの収入に全面依存するヒモ男。彼らの心理構造の奥底には、一体何が存在するのか。社会心理学の知見を紐解くと、そこには高いプライドと裏腹に存在する極度な挫折への恐怖心が潜んでいる。
彼らは社会的な責任や労働のストレスから巧みに身をかわし、他者からの無条件の受容を求め続ける。「君しか自分を理解してくれない」というフレーズを武器に、パートナーの母性や罪悪感を自在にコントロールするのだ。メンタルヘルスの側面から見ても、自立という試練から逃れるための不全的な防衛機制が、いつしか習慣化した結果とも言える。