国内における臨床研究として世界的に評価されているのが、奈良県立医科大学が実施した大規模な「平城京コホート研究」だ。高齢者を含む数千人規模の地域住民を対象としたこの疫学調査では、就寝時の室内の明るさと健康状態の関連性が緻密に解析された。
その調査結果は衝撃的だった。夜間に豆電球などの微弱な光を浴びて寝ているグループは、完全に真っ暗な環境で眠るグループと比較して、明らかにメタボリックシンドロームの発症率が高く、脂質異常や腹囲の増大が見られたという。まさに、睡眠中の光が肥満を直接引き起こす強力なトリガーであることが数値として証明された格好だ。