2026年現在、鉄道の車内風景はさらなる変容を遂げている。若年層を中心にテキストメッセージやLINEのボイスメッセージによるコミュニケーションが主流となり、そもそも車内で従来型の「音声通話」を行う乗客の数自体が大幅に減少した。
しかし、通話の減少がそのまま車内の静寂につながったわけではない。現在、新たな問題として浮上しているのが、ワイヤレスイヤホンからの音漏れや、YouTubeをはじめとする動画共有プラットフォームの音声をイヤホンなしで流す行為だ。通話という古典的なマナー違反から、個人端末によるデジタルコンテンツ消費に伴う騒音へと、乗客間の摩擦の原因は時代とともにスライドしている。