夫婦の間に決定的な亀裂を入れた最大の要因は、過去に幾度となく世間を騒がせた「週刊文春」による不倫報道の連打にほかならない。2016年の八代目襲名披露という一世一代の大舞台を目前にしたスキャンダルを皮切りに、その後も数年おきに女性問題がスクープされた。
初犯の際には、雨降る記者会見の場で「ここからが私の腕の見せどころ」と毅然とした態度を取り、神対応と絶賛された三田寛子。しかし、人間としての忍耐には限界がある。2度、3度と繰り返される裏切りは、献身的な妻のプライドを無残に打ち砕いた。芸能ジャーナリズムの過熱する追及のなかで、彼女が選んだのは「怒り」ではなく「諦念と自立」だった。