2001年のオープン当時、山奥に突如として出現したステンレス張りのモダンな建築は、従来のラーメン店のイメージを根本から覆した。無機質でインダストリアルな質感と、周囲の深い緑が鮮烈なコントラストを描く。店内にはバーカウンターが堂々と据えられ、ダウンライトが落とされたシックな照明設計が施されている。
この「BARスタイル・ダイナー」というハイブリッドな空間演出は、ZUND-BARが打ち立てた最も革新的なコンセプトの一つだ。酒とアペタイザーをゆったりと楽しんだ後に極上の一杯を啜る。ラーメンをファストフードから「夜の時間を贅沢に過ごすためのディナー」へと昇華させた空間設計の妙が、世代や性別を問わず人を惹きつけてやまない。