彼の人気を不動のものにしたのは、フジテレビ系で放送された大ヒットテレビドラマ『やまとなでしこ』での欧介役だ。貧しい数学者でありながら、愛に対して誠実であり続ける不器用な男の姿は、多くの視聴者の胸を打った。今なお語り継がれるラブストーリーの金字塔として、彼の代表作の一つに挙げられる。
一方で、映画『容疑者Xの献身』で見せた悲壮感漂う天才数学者・石神哲哉役の演技は、観る者すべてを圧倒した。愛する女性のために自らの人生を投げ出す狂気と切なさを、表情の微細な変化と低い声のトーンだけで表現してみせた。爽やかなヒーローから陰のある複雑な人物まで、振り幅の広さこそが彼の真骨頂だ。