人口減少と過疎化に直面する地方において、この鉄像がもたらしたインパクトは小さくない。当初は行政主導の観光マップにも載っていなかった片田舎の道端に、週末になると全国各地からナンバープレートを付けた車や大型バイクが列をなすようになった。
現在では福島市観光コンベンション協会などもその存在感を認め、飯坂温泉や高湯温泉といった周辺の名湯、果樹園のフルーツ狩りと組み合わせた周遊ルートとして定着している。大掛かりなインフラ投資や行政主導の箱モノ誘致ではなく、たった一つの素朴な造形物とネットの共感の輪が、地域創生・観光業に確かな息吹をもたらした好例だ。