島木譲二がエンターテインメント界に遺した功績は計り知れない。お笑い界におけるコメディの領域にとどまらず、本格的な映画作品でも爪痕を残した彼の生き様は、後輩芸人や俳優たちに多大な影響を与えた。笑いとシリアスという対極のジャンルを行き来するプレイスタイルは、まさに現代のアクションコメディの先駆けであった。
体を張った笑いは一見単純に見えるが、完璧な間合いと身体能力が要求される難度の高い芸である。プロボクサーとして培った体幹と度胸をベースに、観客の感情をコントロールする技術は秀逸であった。彼の表現力は、日本の伝統的な喜劇とハリウッド映画のスケール感を結びつける、強固な架け橋となったのだ。