言語を取り巻く社会環境は刻一刻と変化しています。2026年を迎えた現在、中型・大型国語辞典の改訂サイクルにも大きな地殻変動が起きています。
かつては10年〜15年に一度の紙の全面改訂が主流でしたが、デジタル化の定着に伴い、「デジタル版の先行・随時アップデート」が標準化しました。『大辞泉』を筆頭に、新語や時事用語、ジェンダー平等を巡る用例の見直し、IT・AI関連用語の採録がリアルタイムで行われています。
また、国語学界・出版界では『日本国語大辞典』の将来的な第三版編纂に向けた研究やデジタルコーパスの活用が着実に進展しています。Web検索では辿り着けない「言葉の信頼できる原典」への需要はかつてないほど高まっており、AIによる文章生成が日常化した現代だからこそ、人間の深い知見で編まれた大型辞書の価値が再評価されています。