土俵の頂点に君臨する横綱・照ノ富士雄樹との対戦は、本場所の取組表の中でも屈指のハイライトとなる。かつて大関の座を争い、共に大怪我や病魔という過酷な試練を潜り抜けてきた両者。その対戦には、単なる勝敗を超えた深いドラマが宿る。照ノ富士の圧倒的な圧力と懐の深さに対し、高安がいかに突き押しで崩し、得意の型に持ち込めるかが最大の焦点だ。
横綱戦のみならず、勢いに乗る若手三役陣との激戦も見逃せない。スピードと鋭い立ち合いを武器にする新進気鋭の若手を、重厚な腰と力強い抱え込みで受け止める攻防は、大相撲の醍醐味そのものと言える。上位陣との潰し合いをいかに制するかが、終盤戦の展開を大きく左右する。